リチウムイオン電池の業界情報2月号発行
電池業界分析(2026年2月)
― 固体電池投資、リチウム市場調整、ナトリウム電池研究の拡大 ―
2026年2月の電池業界では、固体電池量産投資の継続、リチウム資源市場の調整、ナトリウムイオン電池研究の活発化といった動きが見られた。電池需要の長期的な拡大を背景に、企業は既存リチウムイオン電池(LIB)の生産能力確保と次世代電池開発を並行して進めていると考えられる。
1. 電池量産分野:固体電池投資と既存LIBの強化
量産分野では、固体電池の量産工場建設に関する発表が継続しており、自動車用途を中心に将来の量産体制構築を見据えた設備投資が進められている。
一方で、既存LIBについても電池工場の株式取得や提携による生産体制の強化が見られ、短期的にはLIB需要が引き続き大きいと考えられる。
このような状況では、企業は
- 新規材料の評価
- 電極設計の最適化
- 量産前のセル試作評価
といった開発プロセスを加速する必要がある。
2. 材料分野:リチウム供給過剰と市場調整
材料分野では、リチウム資源の供給過剰が指摘されており、生産計画や投資計画の見直しが進められていると報じられている。
EV市場の拡大を見込んだ投資によりリチウム生産能力は急速に拡大したが、市場環境の変化により供給過剰が生じている可能性がある。
このような市場環境では、材料メーカーにとって
- 材料性能の差別化
- コスト競争力
- 電池セルとしての性能実証
が重要な課題になる。
特に、新規材料の実用化においては材料単体評価だけでなくセルレベルでの性能確認が重要になるケースが多い。
3. 研究開発分野:ナトリウムイオン電池研究の拡大
研究開発分野では、ナトリウムイオン電池を中心とした次世代電池研究が引き続き活発に進められている。ナトリウムは資源制約が小さいことから、定置用途や低コスト電池としての可能性が注目されている。
一方で、ナトリウム系材料は電極設計やセル構造の影響を受けやすく、材料特性の評価にはセル試作条件の最適化が重要になることが多い。
そのため、研究段階の材料においては
- 電極作製条件
- セル構造
- 試作プロセス
によって評価結果が大きく変化する場合がある。
当社の技術領域
当社では、材料メーカー・研究機関向けに
- 電極作製
- 電池セル試作
- 新規材料のセル評価
などの技術支援を行っています。
新規電極材料や電解液などのセル性能評価や試作条件の検討についてご関心がある場合は、お問い合わせください。

